ー山を振返りながらー
新潟市内 万代橋に立つと、信濃川上流に
小さな山並みが見える。
すっきりとした三角形の山頂が見えている多宝山。
弥彦山頂(634m)からは わずかに2kしか
離れていない。この山頂の標高は(633.8m)新潟市では
2番目に高い山で、気象観測のドームが建てられている。
登山コースは、間瀬集落を出発点とすれば、
海抜0mからの登山ができるし、また 国上山~弥彦山~
角田山の縦走コースにあって、両方向から往来する
時に通る、いわゆる通過地点の山でもあるそうだ。
多宝山という名は 何かの「お宝」に関係しているの
かしら? という私の安直な疑問に対しては、
江戸元禄期より「銅」が採掘され、十宝山とも
呼ばれていたと 資料にあった。
海の向こうに浮かぶ 佐渡が「金」なら、こちら側では
「銅」が出ていたのである。
春色の山は美しい!
その最も美しい緑の 時 を、最も短い時間で歩いて
登ってきた。カタクリやショウジョウバカマの花もおわり、
木の花が美しい。樹木の花は 枝先や葉茎の下に
穂先でまとまったり、垂れ下がるように咲くものが多い。
コブシ、ナツハゼ、ウツギ、アケビ、ユズリハ、ガマズミ・・
小さく地味ではあるが よく観ると、星の形をしていたり
匂いが良かったり 可憐な木の花は魅力的だ。
帰り道 山頂のドームを見ながら車に乗っていると、
山桜が群咲きしている場所が見えた。
下りのカーブは 12コーナーをカウントするだいろ坂。
下り始めてすぐの辺り、山を振返っていると・・
桃色の強い山桜が みごとに咲いている1箇所。
今まさに満開の時 山肌を縦に並ぶように咲く。
若草色、萌黄色、など 春山を彩る緑の中に
天女の緋衣がたなびくごとく 美しい景色だった・・。
次のカーブで見ようとしたが、あの時だけだった。
ー来年もまた あの桜に会うことが叶うだろうかー
夜空のアート 

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